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「ボトックスって何？」という方は、こちらへ。
副作用のほとんどは効きすぎによるもの
顔のシワを寄せなくする目的のボトックスは、効きすぎにより不自然な表情になることがあります。
そもそもボトックスは表情じわを作る筋肉を動かなくすることによって効果が発揮されます。
広範囲に強くその効果がでてしまうと表情が硬く不自然に見えてしまうのです。
例えば眉間ボトックスの場合は、左右の眉毛の上と眉間に注射することがほとんどですが、目頭側が効きすぎることで相対的に目尻側がキリっと上がるように見え、「表情がきつく、怒っているみたいになった」ということがあります。
おでこの筋肉には目を開くのを助ける作用もあるため、おでこのしわはなくなったが、目が小さくなった、まぶたが重いと感じる方もいます。
私は眉間と額を同じ日にボトックスしたのですが、目の上一帯がガチガチに動かなくなり、常に瞼が重い感じがしました。
この場合目力がなくなるため、眠そうな顔になります。
目尻のシワを軽減するボトックスも、効果がピークの間は笑っても苦笑いのような表情になることがあります。
この問題を避ける最も良い方法は、弱めに効かせることから始めて徐々にそのひとに合わせて注射部位や量の微調整をしていくことです。とくに表情じわのボトックスについては、美容院に通うことと同じで、その方に合うものを一緒に築き上げていくことが最良の結果を導くことになるのです。
ちなみにエラのボトックスは「噛みにくい感じ」がすることがありますが、効きすぎて食べ物が噛めないということは起こりません。
同様に肩、足の筋肉に効きすぎて腕が上がらない、歩けないといったことまでは起こりません。
効きすぎの問題はあくまで表情筋において起こります。
良くも悪くもボトックスの効果は数か月でなくなります。
時間の経過とともに効果が薄れてくるため、よほど量が過剰であるとか、注入部位が大きく間違っている場合でなければ、１ヶ月ほどで症状は落ち着きます。
ボトックスが原因で何らかの後遺症を残したり、危険な状態にさらされることはありません。
ボトックスが効きすぎてしまったためどうしても効果を早く消したい！という方はボトックス修正注射 [オビソード（アセチルコリン塩化物）]があります。
長くなるのでこちらの詳細についてはまた記事にします。
他は注射による副作用
直後は注射の針を刺した箇所が少し腫れて盛り上がって見えることがあります。
こちらは数時間でおさまることがほとんどです。
まれに内出血が起こることがあります。
内出血は針が細い血管に当たってしまうことで起こることがほとんどで、熟練した医師でも起こる可能性があることです。
基本ボトックスは極細の針を使用しますので、内出血が出現したとしても数mm程度の場合が多く、ファンデーションで隠すことは可能です。
1週間～2週間ほどで消失します。
注意事項
妊娠中や妊活を考えている人は厳禁
ボトックスは妊婦および胎児に対する安全性が確立されていません。
それどころか催奇形性（奇形を引き起こす）の可能性があるとの意見もあるほどです。
妊娠中の方、または妊娠している可能性のある方はボトックス治療を受けることができません。
授乳をしている方も、赤ちゃんに良くない影響を及ぼす可能性を否定できないので不可です。
ボトックス治療後は女性で2ヶ月、男性で3ヶ月間の避妊が必要です。
注射した部位の筋肉を鍛えてしまうような動作は控える
筋肉は使えばどんどん発達していきますよね。
ボトックス注射後は筋力が弱まりますが、例えばエラなら、硬い物を好んで頻回に食べてしまうと筋肉のトレーニングになってしまい、ボトックスの効果のもちが短くなってしまいます。
効果をあまり実感できなかったら
1・2回目の場合
筋肉の大きさ・強さに対しての薬剤の量が少なかった、ということもまれにあります。
ボトックスは薬の量が多ければ多いほどいいというものではないですが、エラなどでは薬の量を医師の判断で調整できる場合もあるので、カウンセリング時に相談してみましょう。
また3～4か月ほどの間隔で2回、3回と繰り返し注射をすることで、筋肉の働きを弱め効果を強く実感しやすくなったり、効果の持続期間が長くなる場合もあります。
何度も繰り返し治療している場合
ボトックスは繰り返しの治療で抗体ができてしまい、薬が効かなくなることがあります。
さまざまな箇所に何度も繰り返し治療していきた希望のある方は、前もって抗体ができにくい治療計画を医師に相談しておくといいでしょう。
（※ちなみに顔の一部位だけに注入するわずかな量であれば、抗体ができてしまうことは考えにくいと言われています）
おわりに
いかがでしたか？
妊娠・授乳中でなければ危険性はほとんどないボトックス注射。
手軽にコンプレックスを解消しちゃいましょう！
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