
夏になり旬を迎えた野菜の一つ、ナス。
煮ても焼いても漬けてもおいしいナスは私の大好きな野菜!
夏は食べる機会が増えるので、美容効果もしっかり狙っていきましょ!
ナスがおいしい時期
現在はハウス栽培で年中食べることができるナスですが、大体のナスは7月~9月頃。夏から秋の始まりにかけてが旬です。
おいしいナスの選び方

ナスは太陽の光をしっかりと浴びることで、表面の色やツヤもよくなり、味わいも濃くなります。
皮の表面にハリと光沢があり、濃い黒紫色をし、ヘタの切り口がみずみずしいものが新鮮です。
また表面に大きな傷や色ムラがないもの、ガクの下の色が白いもの(白い部分は、ナスが新しく成長した証拠)、手にとってずっしりと重みを感じるものがいいでしょう。
水分が多い野菜なので、手に取ってみてある程度重さを感じるものを選ぶのがコツです。大きさの割に軽いものは避けましょう。
品種にもよりますが、トゲのある品種の場合は、ヘタの部分のトゲがピンと立っているものが良いでしょう。
ナスの美容効果

ナスニン
ナスは90%が水分。そのためこれといったビタミンなどはないと思われがちですが、アンチエイジング効果が期待できます。
ナスの紫色は、ポリフェノールの一種のアントシアニン系色素”ナスニン”によるもの。
これは老化の原因となる活性酵素を抑えてくれるので、肌の老化によって発生するシミ・そばかす・シワなどを防ぐ効果が期待でき、注目されている栄養成分です。
体内で大量に発生した活性酵素が除去され、白く美しい健やかな素肌へと導いてくれます。
またナスニンは活性酵素を抑えるだけではなく、コレステロール値を下げて動脈硬化を予防したり、眼精疲労の回復にも。
ただしナスニンは水溶性なので、長時間水にさらすと効果が半減してしまいます。
アク抜きをするときには、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。
また、ナスニンは皮に含まれるため、皮ごと調理するのがおすすめです。
ピーマンやキャベツなどに含まれるビタミンCと、ナスのナスニンを合わせれば、老化予防にさらに有効です。
カリウム
ナスの実の部分には、100グラムあたり220㎎ものカリウムが含まれています。
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれるため、塩分のとり過ぎによるむくみを予防にも効果的。
しかし、カリウムも水に溶けやすいという性質があるので、必要以上に水にさらしたり、ゆでるのはできるだけ控えましょう。
その他にも栄養素多数!
ナスはビタミン類やミネラル類のバランスもたいへんよく、食物繊維が豊富で低カロリーなのも女性にうれしい食材。
体積が大きく、カロリーの低いナスはダイエット食としてもすぐれています。
ダイエットを考えている方は、献立に積極的にナスを取り入れることで、満腹感を得られつつカロリーの摂取を抑えることができるでしょう。
アクに含まれるクロロゲン酸(脂肪の蓄積を抑える)や、果肉に含まれるプロテアーゼインヒビター(抗炎症作用)、コリン(糖質代謝促進)といった健康や美容効果を期待できる成分も含まれているため、夏から秋にかけて積極的に食べたい野菜です。
効果的に摂取する方法

ポリフェノールなどの栄養成分は皮に含まれているので、皮ごと調理しましょう。
また、ナスニンやアントシアニンは水溶性なので、カットした後に煮る・ゆでるなどの調理をすることで水に溶け出てしまいます。アク抜きする際は長く水に浸しすぎないようにしましょう。
お味噌汁やスープなどの煮る調理だと溶け出た栄養成分もしっかりと摂取できるのでおすすめです。
油を使う料理の場合、切り口が油でコーティングされることによって栄養成分の流出を少し抑えることができます。
保存方法
ナスは水分が蒸発しやすく、特に風に当たると早くしなびてしまいます。
また、ナスは低温に弱いのが特徴。保存温度が5℃以下になると身が縮んでしまうので、冷やしすぎに注意です。
常温保存の場合
買ってきたそのままの状態ではカビの原因になりやすく、早く傷んでしまいます。
袋から出し、1本1本新聞紙で包みましょう。新聞紙がない場合は、キッチンペーパーでも代用が可能です。
そして、風通しの良い冷暗所(10℃前後)で保存します。
夏野菜は暑い気温に適応しているため、冷蔵庫でキンキンに冷やすと低温障害が起きやすく、実の内側や種が黒っぽく変色してしまうことがあります。
また長く保存すると皮や種子がかたくなってきます。食べられますが、味は落ちてしまうので早めに使い切るのがおすすめです。
常温での保存期間の目安は3~4日程度です。
真夏など、10℃前後の環境の確保が厳しい場合は冷蔵保存にしましょう。
冷蔵保存の場合
気温の高い時期は冷蔵保存がベストです。
常温保存と同様に買ってきた袋から出し、ナスの表面の水分をよく拭き取り、1本1本新聞紙かキッチンペーパーで包みます。
そして中の水分が逃げないようにジッパー袋に入れるかラップをして、空気を抜いて密封してから野菜室へ。
密封することで乾燥による劣化を防ぐことができます。
冷やしすぎによる低温障害は5℃以下で起こることが多いので、野菜室の中でも奥の方など、温度の低い場所は避けた方が無難です。
購入してから3~4日で食べてしまうのいいですが、冷蔵での保存期間の目安は1週間~10日ほど。
切ったなすを保存する場合も、野菜室へ入れると1日程度は日持ちします。
ただし切ったなすはすぐに変色するので、すぐに使い切れなければ冷凍保存が安心です。
冷凍保存の場合
ナスは生のままでも冷凍保存できる食材です。
冷凍の場合は約1か月程度の保存が可能です。
ただし、そのまま冷凍するといざ食べようと思ったときに切れないので、冷凍庫へ入れる前に下準備して保存しましょう。
まず乱切りや輪切りなど使いやすい大きさに切って5分ほど水にさらし、アクを抜きます。
水気を取ってから冷凍用保存袋に入れ、しっかりと空気を抜いてから冷凍庫に入れましょう。
煮込み料理や汁物などには凍ったまま加熱調理可能です。
炒め物に使うときはレンジで解凍し、ペーパータオルなどで水気をとってからつかいましょう。
調理後でも冷凍保存が可能です。
この煮物や炒め物など、調理をしてから密閉容器に入れて冷凍保存します。
おわりに
いかがでしたか?
今が旬の、じゅわっとジューシーなナス★
おいしく頂きながら、エイジングケア効果も狙って賢く摂取しちゃいましょ!
2020年11月1日改訂
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